2015年8月2日日曜日

旅286+48日目 祖谷 7月30日

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大歩危の朝。澄んだ空気が気持ち良い。

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朝ごはんもおかわりしながらガッツリと。
今日はこれから山を登らねばならないのでおかわりもいただきます。

荷物を片付けていざ出発なのですが目の前にそびえるのは山の急斜面に沿って作られたつづら折りの急勾配の道。
正直荷物を載せた自転車を押して上がるのもキツイ勾配です(;´∀`)
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なので自転車から荷物をすべて外して空音遊の軽トラに積ませてもらいます。
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そして空荷になった自転車で
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一番上まで自力で頑張って登ります・・・!!
空荷の相棒でギアを一番軽くしていてもペダルがやっと回せるかどうかの坂
空荷で足を着いてしまうと完全に負けなので必死にペダルを回します
足が熱い、体が熱い、呼吸が足りない・・・!!
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なんとか足がギリギリ限界を迎える前に坂の一番上まで登ることができました
たった数百メートルで標高100m近くを一気に登り切る道。
自転車に乗って登った道の中では今までで一番きつかったかもしれません。

上まで到着したので電話すると下のほうからエンジン音が聞こえてきました。
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荷物到着!ほんとに助かりました。荷物載せたままだと一人では脱出できなかったかもしれません。
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いい宿でしたが恐ろしい道でした。自転車では、決して自転車ではもうこの道走りません!

さてとここからはいったん下り、主要道路まで戻ります。
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朝8時から営業中の歩危マートでアクエリアスを買って
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今から峠を越えます、いざかずら橋へ向けて!
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結構キツイ登り。ただなんとかペダルを回せば登れる登り
さっきの坂道に比べれば・・・・・
と思うところなのですがやはり荷物を積んでいると重い(;´∀`)
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それに時間が経つに連れて日が登り肌を刺すように焼いてきます。
登りと日差しが体力をごっそり削ってくれます。
進まぬうえにアクエリアスががんがん減っていく・・・・・

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平家屋敷
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屋島の戦いで敗れた平家武者がこの地に落ち延び、その子孫が暮らしていた家です。
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家自体は普通の民家みたいですね。まーそりゃ鎌倉時代から何年経ってんねんって話ですからね(笑)
身体を休めるのも兼ねて畳ですこしゆっくりしていきます。
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平家屋敷のアイドルななちゃん。もふもふ

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まだまだ登りは続きます。
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突然現れた茅葺屋根のゲート。ようこそ祖谷へ!
後から聞くと昔ここが有料道路だったときの料金所の跡なんだそうです(゚д゚)!なるほど
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有料だったトンネル。現在トンネル内の照明をLED化する工事中で片側規制中
ですが自転車は規制側を走っていいよとのことでゆっくりと抜けることができました。
水はけ良くするためにトンネル内も登りだったので結構きつかったですね。

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やっと峠越え完了!たった10kmほど走るのに2時間以上もかかるとは・・・
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一気に下りますが下りもえらい角度。もうこの道走りたくないな
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そしてもうしばらく走ると
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祖谷のかずら橋に到着!
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かずらの蔓を編みこんで作った橋は見た目かなりスリリング
平家が追手に見つかった時いつでも落とせるようにしていたとか、弘法大師さんが作ったとか説があるそうです。
実は以前も家族と来ているのですが、ここまで来て渡らないのは(ブログネタ的に)勿体無いのでちょっくらかずら橋渡ってきます。
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500円払って橋の上。うっかり踏み外すと足がそのまま抜けてしまいそうです。
見た目もそうですが、とにかく人が歩く度に橋全体がたわんで揺れる揺れる
こいつはスリリングだ
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しかしまぁ当然お金をもらって渡ってもらうわけなのでよく見てみると
赤く塗装された金属製のワイヤーを芯にして針金やワイヤークリップでしっかり固定してあります。
そりゃそうだよな(笑)
もうこんなの見てしまうとあんまり怖くなくなってしまいます。
こういうのはあんまり考えずに楽しんだほうがお得ですね・・・・・
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そしてこっちがかずら橋に来た本当の目的!一番良さそうなところを探して滝美食堂
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隣の琵琶の滝を見ながら食事をすることができます。
平家の落ち武者達がここでかつての古都での生活を偲びながら琵琶を弾いていたそうです。
夜はあんまり来たくない場所ですね(;´∀`)
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でこまわし
じゃがいも、祖谷豆腐、蒟蒻を刺した串の味噌田楽です。
串に刺さった姿がでこ(人形)みたいに見え、回して焼かないと焦げてしまうので
でこまわしという名前が着いたんだそうです。
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なかなか大味で豪快な田楽です。豆腐は祖谷豆腐なのでぎゅっと詰まってて固めです。
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祖谷まんじゅう。田楽みそを塗っただんごですね。
五平餅とかそういう系にすごく近い感じでした。
ごちそうさまでした!

かずら橋を離れてしばらく走ったところで
やっぱり祖谷蕎麦もう一度食べときたいなと見つけたお店に寄り道
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祖谷のざるそば!?と注文してみましたがこれ普通の蕎麦ですね(;´∀`)
多分祖谷蕎麦自体定義が曖昧だとは思うんですが、美味しさ追求すると普通の蕎麦になってしまうんですね・・・
なんとなく水沢うどん食べたときのあの悲しさを思い出しました。



ここからは祖谷の旧街道を走って阿波池田まで戻りたいと思います。IMGP0312
車だとスレ違いも難しいような断崖絶壁の道を走っていきます。
僕もうっかりこけようものなら100mほど崖の下へ真っ逆さまになりそうで
ちょっとビクビクしながら走っていきます。

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すぐ側に露出した地層を見ながら走れるのもいいですね。
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祖谷旧街道名物。小便小僧。
かつてこの場所で地元の子供達や旅人が度胸試しで小便をしたことからこんな像が建てれてしまったんだとか。
ここから粗相をしてしまうと徳島と香川の人たちを支える吉野川に流れ込む仕様になるので絶対にしないように!こう眺めると爽快感がありそうなのは否定できないけど(笑)
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祖谷渓の展望所・・・・せっかく作ってもこう木が生い茂っては意味がないです・・・
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道中見つけたなにやら怖い鳥居。この先は断崖絶壁((((;゚Д゚))))ガクガクブルブル
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やっと人が住んでる辺りまで帰って来ました。
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昨日走ってきた時はこの橋を渡らず国道を大歩危へ向かって走っていったんですね。
今回は川の流れに沿って下流まで下っていきたいと思います。
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たまたま見つけたJAしののめ産直市に休憩がてら寄り道
息が上がってる僕を見てお店のお姉さん?が冷たいしそジュースを差し入れしてくれました。
はぁ生き返る(*´∀`)
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こっちも!と赤玉ねぎの酢漬けもいただきました。こっちも美味い!

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そしてそんなJAで購入したのは小麦まんじゅう。
この辺りはあんまりお米がとれなかったみたいですからね。蕎麦や小麦の食べ物が多くあるのもそういうことなんでしょうね。

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池田ダム。
この少し上流に取水口があり毎年渇水に苦しむ香川へと水が供給されています。

瀬戸内気候で渇水が多い香川県、ため池を作って備えていました。
しかしそれでも水が足りずに断水をせざるを得ないこともしばしば
一方おとなりの徳島は吉野川がたびたび氾濫して水に苦しんでいました。

そこで徳島県はダムを作る計画をたてます
「徳島さん!ダム作るならついでに香川県に水を流せるようにしましょう!」
徳島のダム計画に相乗りする形で山を貫くトンネルを通して
香川県に水を供給できるようにしました。

そこで何を思ったか香川県
「これで水問題は解決したぞー!」
と今まで作ってきたため池をいくつか埋め立てて土地利用できるようにし始めました。

水が豊富とはいえ香川県が渇水の時は徳島もそこまで水に余裕があるわけではありません。
それなににため池を勝手に減らすとは水を融通する側としては気持ちの良いものではないでしょう。

毎年香川県と徳島県が取水制限でちょっとギクシャクしているように見えるのは
そういったことを始めとしたいろんな事情が絡んでいるのかもしれません。
※この話は香川県側(自治体)の説明を元に推測を含めて書いているので事実とは異なった記述になっている可能性があります。

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吉野川北岸用水取水口。
吉野川の水が豊富とはいえ水を汲み上げなければ使えません。そこでこの取水口から組み上げて農業用水などに利用しているのですが、この水の恩恵を受ける人達は結構な水利料を支払わなければならないそうです。なかなか難しいとこですよね。
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焼けそうなほど暑い太陽の下をゆっくりと走っていきます。
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加茂の大クス樹齢1000余年の大木です。
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いいなぁこの佇まい
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紅葉温泉。少し山を登ったところの温泉で露天風呂に浸かりながら汗もさっぱりです。
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そして今日は紅葉温泉の隣のキャンプ場でご飯作って寝ようかな・・・
と思っていたところに電話が!

徳島の自転車屋さんで紹介していただいた日本一周準備中の元教師の藤田さん(親戚ではない)
から連絡があり、今からでも良ければご飯食べて泊まっていくかとのこと。
ここから10kmぐらい。熱帯夜でうんうん唸るよりは走って行きましょう!


なんとか無事に待ち合わせ場所に到着。
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焼き肉に連れて行ってくれました。
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教え子さんのお店だそうで美味しい肉をおすすめでどんどん運んで来てもらいます。
久々のガッツリお肉・・・!!疲れきった身体に脂が染みこんでいきます(*´∀`)
やっぱりこんだけ動いた後はお肉がいいな(笑)
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お肉を食べた後はコーヒーを飲みに。大きな焙煎マシーンで生の豆が目の前で煎られて
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そのまま煎りたて挽きたて淹れたてコーヒー。すごく贅沢な味がしました。

今日は藤田さんの家の離れ?の一部屋に泊めていただきます。
布団と冷房があるって幸せです

走行距離:77.64km

キャンプ場でGPS計測停止してしまったのですが、本当は美馬市まで走ってます。

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